地域の力を総動員!河川流域の複数地点で大規模清掃 「海ごみストップ!笹ケ瀬川クリーンアクト」を実施!!

2023年3月12日(日) 岡山県岡山市

株式会社山陽新聞社はこの度、同社が展開する「吉備の環(わ)」プロジェクトの活動として、地域の力を総動員した大規模な河川流域清掃を、3月12日(日)岡山県岡山市の二級河川笹ケ瀬川で実施しました。北区一宮~南区浦安西町の河川敷約9キロ区間に主会場と地域会場の計7会場を設け、住民や小中高生などのボランティア約600人が参加し、同時に清掃活動を実施し、約1.6トンものごみを回収しました。

なお本事業は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として、瀬戸内海の海洋プラスチックごみ対策に取り組む、瀬戸内オーシャンズX推進協議会の「瀬戸内海洋ごみ削減行動促進支援基金」を活用し開催したものです。

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イベント概要

【開催概要】
河川流域周辺に散乱するごみの大規模清掃活動

【日程】
2023年3月12日(日)9:30~11:45

【開催場所】
岡山県岡山市 笹ケ瀬川

【参加人数】
約600名

【協力団体】
岡山市(共催)、日本財団(特別協力)

河川下流に散乱する大量の生活系ごみ。地元企業がけん引する地域連携清掃!

海洋に流出するごみの約8割は陸から発生しているといわれており、川や用水路を伝って海に流れます。特に人口が多いエリアでは生活に由来するプラスチックごみが多く街から流出するため、海へ流れ出る前に回収する活動が求められています。今回の活動地である笹ケ瀬川も同様の状況下にあります。

活動主体である山陽新聞社は、明治12年に設立された、地元新聞社としての地域からの信頼も厚い老舗企業です。最近では海洋プラスチックごみ問題の関連記事掲載による発信や、地域課題に取り組む専門部署の設置により積極的に海洋ごみ対策に取り組んでいます。多種多様な人とのつながりや本業の発信力を活かして、今回の取り組みが実現しました。

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地域の力を総動員!「自分にできること」を終結した活動

今回は、行政、地元町内会、地元NPO団体、住民ボランティア、小中高生など地域の力を総動員した活動となりました。主会場となる河川敷では岡山県の協力により事前に草を刈り活動地を整え、地元町内会は地域会場の調整から活動までの取り仕切りを実施。住民ボランティアらが中心となり漂着した陸地のごみを回収し、川面ではカヌー愛好グループが岸辺に浮かぶごみを集めました。回収したごみの分別、計量は地元NPO団体や中学生が中心となって行い、回収後のごみは岡山市の全面協力のもと運搬、処分しました。参加者それぞれが「自分にできること」を考え、力を合わせた活動モデルです。

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回収したごみの総量は約1.6トン!ほとんどが生活系のプラスチックごみ

全7会場で回収したごみの総量は約1.6トン!内、主会場での回収量は600㎏でした。内訳を見てみると、汚れたプラスチックを中心とした可燃物が400㎏、ペットボトル109㎏、ビン30㎏、缶54㎏、金属など不燃物6㎏+粗大ごみで、生活系のプラスチックごみが約85%占めています。川に漂着するごみは生活感が残り、ヘドロや土などが付着し汚れや臭いもあり、実に生々しい感じでした。街からこぼれ出たごみや、故意にポイ捨てされただろうごみの山が、川を伝って海へ流れ出ていることを痛感しました。

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「見えているごみ」と「隠れているごみ」

今回のように川に流れるごみや、河岸に漂着したごみ、草むらに散乱するごみなど、「見えているごみ」は拾えます。一方で、川底に沈み溜まるごみ、河岸に漂着しその上に土や草の根が被さり地層のように重なったごみ、生物が飲み込んでしまったごみなど、すぐには見えずに潜んでいる「隠れたごみ」が多く存在します。「こうした隠れごみは河川流量が増えたり、豪雨災害等により削られて流されたりする可能性が高く、現状把握の調査を含めて今後取り組む必要がある」と、日本財団の海野常務理事も総括の中でコメントをしていました。今回の活動により得られた知見と実績を活かして、地域密着型連携清掃活動のモデルをつくっていきます。

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団体概要

株式会社山陽新聞社(吉備の環プロジェクト推進本部)

岡山エリアの基幹メディアとして、明治12年の創刊以来、「地域とともに」を基本理念に、新聞発行、デジタルメディアによる情報発信、イベント事業などを通じて、地域に貢献しています。令和3年8月には地域の人々とともに持続可能な未来をひらく「吉備の環(わ)」プロジェクトを始動。よりよい郷土をどう築いていくべきかを考え、各地に出向き、埋もれた魅力を発掘しながら皆さんの声を聞き取り、課題解決に取り組むとともに、地域をイノベーション(革新)する先導役を担うことを目的として活動をしています。

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