
上陸用舟艇を活用し、離島の海岸漂着ごみを一掃 「丸亀市広島アクセス困難海岸の漂着ごみ回収作戦!」 を開催
瀬戸内オーシャンズX推進協議会と一般社団法人香川県産業廃棄物協議会は、11月23日に海洋プラスチックごみ削減施策の一環として、人の立ち入りが難しい海岸に散乱する漂着ごみの効率的な回収を行う「丸亀市広島アクセス困難海岸の漂着ごみ回収作戦!」を開催しました。
このイベントは、瀬戸内海の包括的海洋ごみ対策を行う「瀬戸内オーシャンズX」プロジェクトおよび、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環です。
イベント概要
【開催概要】
上陸用舟艇にて丸亀市広島の普段人が立ち入らない海岸に上陸し、漂着ごみを一掃
【日程】
2024年11月23日(土)8:30~11:45
【開催場所】
【開会式】丸亀港みなと公園 【清掃活動】丸亀市広島 広島東海岸
【参加者】
池田 豊人(香川県知事)、松永 恭二(丸亀市長)
落合 秀明(香川県産業廃棄物協会会長)
秋山 浩章(瀬戸内オーシャンズX推進協議会会長)
香川県産業廃棄物協会会員、香川県立多度津高校生 ほか約100名
【協力団体】
(主催)瀬戸内オーシャンズX推進協議会、一般社団法人香川県産業廃棄物協会
(共催)丸亀市、一般社団法人みんなでびぜん
一斉にごみ拾い! 香川県知事や丸亀市長も参加!
当日は香川県の池田知事、丸亀市の松永市長をはじめ、丸亀市職員や香川県職員、(一社)香川県産業廃棄物協会の落合会長 、香川県産業廃棄物協会員、高校生など100人以上が参加しました。
開会式では池田知事、松永市長、落合会長から挨拶があり、出発宣言を行って清掃への士気を高めた後は、いよいよ船に乗って丸亀市広島へ向けて出発です。
上陸用舟艇で離島の立ち入り困難海岸へ!ごみ拾い開始!
離島や半島の先端部など人の立ち入りが困難な海岸では、流れ着いた散乱ごみが放置され、全国的な課題となっています。高齢化や人口減少が進む離島ではさらに活動が難しく、島外のボランティアの活躍が求められている状況にあります。
こうした課題に対応し、離島の海洋ごみ対策を推進するため、今回は桟橋がない海岸にも直接接岸ができる上陸用舟艇を使って、広島の普段人が立ち入らない海岸に上陸しました。
一見きれいに見える浜ですが、奥の雑木林の中には風で飛ばされた大量のごみが散乱しており、参加者が手にしたごみ袋は次々いっぱいになっていました。
45分で約700kgのごみを回収!
風の影響もあり45分程度の清掃活動でしたが、約700kgものごみを回収することができました。
ごみだらけだった雑木林からは、大きな発泡スチロールや散乱していたペットボトルが粗方なくなり、見違えるほどきれいになりました。
最後は参加者のバケツリレーで、丸亀市のご協力により船に積載されたごみ収集車にごみ袋を積み込みました。
離島のごみの搬出には船での運搬が必須であるため、今回のように一度に大量のごみを回収する場合は特に、活動団体が自分でごみを本土へ持ち帰ることが望まれるのです。その日のうちにごみを持ち帰ることで、島への負担を最小限にごみ回収を行うことができました。
団体概要

瀬戸内オーシャンズX
瀬戸内海に面する4県(岡山県、広島県、香川県、愛媛県)と日本財団が2020年12月に連携協定を締結し、共同で推進している包括的海洋ごみ対策プロジェクト。外界からの海洋ごみ流入が少ない海域(閉鎖性海域)である瀬戸内海をフィールドに、①調査研究②企業・地域連携③啓発・教育・行動④政策形成の4つの柱で事業を実施。
https://setouchi-oceansx.jp/
一般社団法人香川県産業廃棄物協会
産業廃棄物の適正な処理、再生利用等に関する調査、研修、指導等を行うため、平成3年に設立され、廃棄物業界、建設、自動車、医療業界など多業種の会員で構成されている。
多様な会員の本業を生かして、災害時などの廃棄物処理体制構築や連携、海面清掃船業務の受託(海面清掃や油流出時の回収など)、お遍路道の清掃、重機を活用した不法投棄ごみの回収など、専門的なスキルや知識を持つ人材や重機等の機材を活用したクリーンアップを実施している。

一般社団法人みんなでびぜん
「子供たちを海へ」をコンセプトに、海に対する関心や好奇心を高める活動として、海洋教育・海洋研究など多様な体験プログラムを提供。
令和3年9月日生諸島の頭島でオープンした「ひなせうみラボ」の運営も行っており、日本の海洋文化と伝統を守る要として、豊かな海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる拠点となることを目指す。
本事業には、瀬戸内オーシャンズX推進協議会の「瀬戸内海洋ごみ削減行動促進支援基金」を活用して参加しています。
https://hinase-umilab.com/

CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/